◆ 観劇後 ◆ 朗読能シアター 咸陽宮


朗読能シアター 咸陽宮

日程 2015年5月23日[土]・24日[日]
前売開始 2015年2月25日[水]
会場 東京芸術劇場 シアターウエスト
脚本・演出 高橋郁子
語り 甲斐田裕子、河合龍之介、遊佐浩二、渡辺大輔(五十音順)・平田広明
音楽 中田太三、三浦元則
公演概要 和の会 | 宝生流宗家 宝生和英 演能会
http://www.hosho-wanokai.com/
あらすじ
史上初の中国統一を成し遂げた男「秦の始皇帝」。
物語は彼の人生最後の巡遊から始まる。
波乱に満ちた幼少期を経て中国を統一した始皇帝。
人を信じず、不惑の心を持つ彼が唯一恐れていたもの、それは「死」。
そんな始皇帝をかつて追いつめた者がいた。
その名は荊軻。若くして諸国を放浪し、
志し高く学問と剣術を修めた人望の厚い荊軻は、
いかにして暗殺を思い立ったのか――
始皇帝とそれを取り巻く人々の想いをとおして、
能『咸陽宮』の世界へと皆様を誘います。

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◆ 観劇後 ◆ 朗読能シアター 咸陽宮」への16件のフィードバック

  1. 平田広明

    沢山のご感想をお寄せ頂き、ありがとうございました。

    ピーンと張り詰めた舞台で、皆さんが様々な事を感じながらご覧下さった事、とても嬉しく思います。

    【咸陽宮】
    朗読能シアターは出演しておりましたので感想は書けませんが、先日『体感する能』バージョン……というか本家のお能を観て参りましたので、こちらに少し書かせて頂きますね。

    今回は二本立て。
    『咸陽宮』の前に狂言が上演されます。

    演目は『昆布売り』

    共を伴わずに外出した大名が、通りがかりの人に自分の太刀を持たせようと待ち伏せします。
    運悪く捕まったのが昆布売り。
    大名は太刀を持たせてゴキゲンですが、持たされた昆布売りは面白くない。
    その太刀を抜いて、大名に昆布売りの口上をやれと脅します。
    怯えながら昆布を売る大名に、『今度は節をつけてやれ』だの『次は違う節でやれ』だの、ムチャぶりをするうち、だんだん楽しくなってきちゃった大名が終いには踊り出す。

    ざっくり申しますとこんなお話。

    これが、面白いっ!

    狂言は表現が分かりやすく喜劇仕立てなので、客席からクスクス笑いが起こる事はよくあるのですが、この作品は何度も場内が爆笑に包まれていました。

    シテ(主役)の大名を演じたのが、以前【朗読能シアター・葵上】のパンフレットで狂言体験をさせて頂いた時の先生、山本則重さん。

    終始、真顔で大名を演じていらっしゃるのですが、それがまたコミカルで、そこはかとない愛嬌があります。

    昆布売りとの絶妙なやりとりは洗練されたコントを観ている様でした。

    さて、休憩を挟んでいよいよ『咸陽宮』ですが、その前に我らが河合龍之介くんが登場する【謎解き!体感ナビ】がございます。

    『殺生石』の時と同様、能楽評論家の金子直樹先生をお迎えして、河合君と掛け合いで解説するのですが、これが楽しくて分かりやすい。

    テーマ毎にのぼり旗を立てたり、絵を使ったり、途中、河合君が一人語りでお芝居をしたりと、立体的にナビゲーションしてくれます。

    金子先生の解説も、喩え話に『ラッスンゴレライ』や『のだめカンタービレ』を出されて【能楽評論家】という肩書きからは想像もつかないほど、面白可笑しく、柔らかく解説してくれます。

    そう言えば『殺生石』の体感ナビの時は先生の口から『マドマギ』というワードまで飛び出していましたっけ。

    もちろん、お話の筋は知ってましたが、解説はとても分かりやすく、河合君と金子先生のやりとりを存分に楽しませて頂きました。

    ……河合君、のびのびと爽やかにナビゲーションしてたなぁ、本番2時間前にメールで思いっきりプレッシャー掛けといたのに。

    そしてそして【体感する能・咸陽宮】

    宗家、宝生和英さんがシテの始皇帝。
    何度か宗家のお能を観せて頂いてますが、シテが能面を着けない演目を観るのは初めてでした。

    朗読をさせて頂き、体感ナビで解説して貰うと、お能が手に取る様に分かります。

    朗読のシーンと重ねながら楽しませて頂きました。

    そうそう、ラストに地謡(コーラス、ナレーションにあたる)のみで紹介される例の『その後、燕、丹太子をも程なく滅ぼし…』ってくだり、遊佐くん風に言うと『燕も滅ぼしたよっ、ついでに丹もね♪』もしっかりと聞き取って参りました。

    ホントに最後の最後、演じ終えたシテが舞台から退場し始めた頃にですよ。

    舞台役者の感覚でいうと、緞帳が降りる中で語られる感じ。

    映画でいうと、本編が終わって画面が黒くなってからテロップで紹介される後日談の如しです。

    朗読能のスタッフで着付けをして下さった川瀬さんの言う通り、本当に【ついでにチャチャッと】でした。

    でもね、その川瀬さんも地謡をされていたんですが、『平田さん、ホラここですよっ!』って念を送りながら語って下さったんですって。

    念、届きましたぞ!

    開演前や休憩中、能装束の着付け体験や能面の試着(試被り?)も盛況で、大勢のお客様が楽しんでいらっしゃいました。

    朗読能シアターをきっかけに初めてお能をご覧になるお客様も大勢いらした様で、朗読組としては嬉しい限りです。

    伝統芸能に触れる機会を与えられた事、細やかながら関われた事に改めて感謝する能楽鑑賞になりました。

    朗読能シアターにお越し下さった皆様、そして一緒に体感する能を楽しんで下さった皆様、ありがとうございました♪

  2. にゃんちー

    「咸陽宮」4公演、お疲れさまでした。
    随分と遅くなりましたが、少しだけ感想を書かせていただきます。
    今回は演者の皆さんが5人と今までで1番多いので、どんな舞台になるのかしらと期待に胸を膨らませて2日間通いました。

    各公演ともお席が前方だったせいかもしれませんが、舞台の中央の松の絵を見ていると後方から背中に響く男女の美しい声のやり取りに、思わず振り向きそうになるのを我慢しながら声だけに集中して物語の世界に入っていく感覚が大好きでした。

    人を信じず死を恐れ心を閉ざしてしまった贏政と長く人質として監禁されながらも一途に幼い頃のふたりに戻れるはずと思い続ける太子丹の心が通わない場面はとても悲しくせつなかったです。声を荒げて贏政に詰め寄る平田さんの声に悲しみが含まれていて、心が締めつけられてしまいました。
    あまりにも幼い頃の思い出が美しかったので、憎い気持ちが倍増して贏政の暗殺まで心が振れてしまったのだと思うと、おもいっきり丹贔屓になってしまい、贏政暗殺が上手くいきますようにと思ってしまいました。
    そして出生の謎に苦しみながら、自らのやり方で突き進んで行く遊佐さんの贏政も素敵でした。ふっと顔を上げた時の刺すような眼差しがとても怖かったです。

    二幕目の丹と荊軻と秦舞陽の場面で、平田さんを中央に渡辺さんと河合さんが座っているお姿が後ろに描かれている松と重なって美しく、平田さんが若いおふたりをしっかりと支える太い幹のようで素敵でした。

    アフタートークは平田さんの司会で楽しそうに話される皆さんのお顔を見ているだけで毎回ほっこりしました。秦の始皇帝を狙った3人の刺客のお話などの歴史の裏話や楽器のお話もとても面白くて時間があっと言う間に過ぎてしまうのが寂しかったです。
    舞台の終わりに楽しい時間をを設けてくださってありがとうございました。

    今週末の宝生能楽堂でのスリリングでテンポのよい「咸陽宮」、楽しみに伺います。
    そして和の会特性のどら焼き!?も重ねて楽しみです!

  3. せいみん

    初めて朗読能をみさせていただきました。きっかけは渡辺さんをみたくてなんです。当日立ち見チケットを購入できとてもラッキーでした。始まると、どんどん場面が進んでいくので言葉を聞きのがさないようにしないと、見る方も集中しまくりでした。朗読と画面の絵と雅楽。登場人物がだんだんに動き出しました。前半の手のひらで蝶をつかまえるくだりはとっても印象的でした。最後には涙ぐみすっかり話の世界のなかにはいりこめました。声優さんの方々はやはりちがうのですね。声を張りだしてもいないのに、とても聞きやすく自分の中の想像力をじゃませず広がる感覚。初めての体験でとても楽しめました。もちろん俳優さんの方々の緊張感があり、新鮮ですね。ぜひ次回も見たいと思っています。チケットが手にはいるといいですが。それから平田さん進行役のトークショウも必見。とても和やかで、愛がありました。ポスターの福井さんの切り絵も、すべての演出もトータルで魅せていただけたと感じました。宝生会関係者のセンスなんでしょうか。次回は能もセットで見たいと思わせていただきました。じわじわと良さがくる感じ。ありがとうございました。

  4. サラ

    『朗読能シアター 咸陽宮』日曜日の16:30の回を拝見致しました。
    過去作『葵の上』『殺生石』に続き、3作目の観劇です。
    厳かな雰囲気の中にも静と動のテンポの良さやコミカルなシーンがあったりして、また今までの作品とは違う色合いで面白かったです。

    動と静も然りですが、このお話はいろいろなコントラストで織り成されている物語でした。
    全く違う二人、嬴政と荊軻が出会い、方や生き、方や死に逝く中で、嬴政は死にゆく者よりも死に怯えている自分に気付き、荊軻は心無い皇帝と対面しながら己は果たして人の心を見ようとしていたかと振り返る。
    全く違う二人が、お互いを自分の姿を鏡映しにして、一つの道を究めんとする余りに手段が目的になってしまっていたことに気付いてしまうというところに運命の無情さと人の世の奥深さを感じます。

    また、この世界観を支える雅楽の演奏も、第一幕の秦国のシーンでは三浦さん、第二幕の燕国のシーンでは中田さん、燕国の使者を装った荊軻と秦舞陽が秦国に赴く第三幕では三浦さんと中田さんお二人での演奏というように分けられていたり、細やかなライティングによって対比が鮮やかに表現されており、陰影が鮮明に浮かび上がって来ました。
    そして、イメージを助けてくれる扇絵とお能の写真…実物のお城や人がそこにいる訳ではないのに実際に見えているものとタブって紀元前の中国が見えている不思議な感覚を味わいました。

    感情を抑えた台詞が多いけれど佇まいに強さと孤独を滲ませる嬴政役の遊佐さん、一途でしなやかな華陽を演じた甲斐田さん、友の変節に傷つく繊細なお芝居で物語を引っ張る丹役の平田さん、どっしりと風格のある壮士・荊軻を演じた渡辺さん、素直で若々しい秦舞陽役の河合さん…見どころ聴きどころが満載で、自分が一回しか観に来られなかったことが悔やまれます。

    最初と最後の嬴政と華陽のやりとりは男女の愛とは違うけれど趣のある場面でしたし、子供の頃の嬴政と丹が蝶を見ているシーンはとても美しく、秦舞陽と荊軻のやりとりは微笑ましく楽しく拝見しました。
    特に、秦舞陽が初めて登場するシーンは、今までの厳かな流れがガラリと変わるところだったので、飛び込んでくる(舞台上での動きはないですが)には勇気が要っただろうと思いますが、見事な入り方でした。
    それからの第三幕の暗殺の場面は、見ているこちらが心臓に汗をかくくらいの緊迫感でした。
    味わい深い素晴らしい空間を体験させて頂いて心から感謝しております。

    後から「あれ?」と思ったことは、嬴政役の遊佐さんの座り位置です。
    普通の演劇だったら舞台中央奥に配置するパターンもあると思うのですが、常に一番上手に座っておられたのは古典だからかな、と思いました。
    演出の意図は如何だったのでしょうか?

    アフタートークでは全公演終えられた皆さんの開放感溢れる笑顔が見られて、ここにもギャップを感じました(笑)。
    積極的にいたずらをする平田さん、しれっと罠を仕掛ける遊佐さん、翻弄される渡辺さんと河合さん、見守る甲斐田さんという構図が楽しかったです。
    中田さんの話術には毎回感心しますが、三浦さんもお話がお上手で、実際に「塩梅」も聴かせて頂いてとても為になりました。

    『体感する能 咸陽宮』も楽しみにしております。
    今後も「朗読能シアター」と「体感する能」を続けて下さることを期待します。

    最後になってしまいましたが、平田さんのサイン入りチラシ、頂戴致しました。
    いつも観劇前の楽しみを下さってありがとうございます。

    長文乱文失礼致しました。

  5. もこ

    24日のお昼の公演を観ました。今回は自分がその方面に疎いこともあって、今一つよく分からないな、と思いながら会場に来てパンフレットを見ていました。ところが朗読が始まった途端に、それぞれの人物が生き生きと表情をもって浮かび上がってきました。さまざまに変化する琴や琵琶の音色と、背景に映し出される扉絵、そして演者の方々の声が一体となって、そこに今まさに咸陽宮が存在していました。最後はとても切なくて涙が出ました。今回も本当に素晴らしい体験をありがとうございました。6月の能も楽しみにしています。

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